2012年03月08日

野良猫ミミちゃん物語  続きの続き


ながくひっぱりました〜

でも、これが最後ですよ。



ミミちゃんの鳴き声のする方向に主人は這い上がろうとするのですが、雑木がじゃまで
もうあがる事はできません。
主人は猫なで声で
「ミミちゃ〜〜ん」
私もしたから
「ミミちゃん〜」
ミミちゃんは、そんな私たちの気持ちがわかったのか、下におりてきてくれました。
抱き上げると出血は多くなってきているような気がします。
タオルにミミちゃんを巻き、病院へと!

「う〜〜ん?原因は分からないので、至急に手術をしたほうが良い状態でしょう」
「はい、宜しくお願いします」
「とにかく、お預かりいたします。携帯にその後の経過は連絡させていただきましょう」
「あっはい・・・」


不安な時間はなかなか過ぎないものなんですね。
今頃は・・・手術かしら?大丈夫かしら?

主人の携帯がなる・

「無事に手術は済みました。危なかったですね〜
子宮管にまだ形もない赤ちゃんが詰まっていたようです。ついでに子宮も摘出いたしました・」


ふうーーー


明日のお昼に迎えにきてください・・
良かった!


しかし・・・・ミミちゃんをどうしよう。
我が家にはポッポ母さんが白猫軍団を産み、育てているので、今は難しい・・・・
身体が弱っているので、そのまま帰すわけにはいきません。

主人はバンの車を店にもってきて、とにかく帰ってきたらここで寝てもらうしかないと言いながら
毛布などを運びこむ。


そんな時

「ミミちゃんをもらいたいんじゃが・・・」

いつも私がミミちゃんを抱っこして国道を渡ったりしているのをみていたおじいさんです。

「ほんま、賢い子じゃね〜わしがもらうわけにはいかんじゃろか?」

主人「いや・・今は・・・」
私 「えっ飼ってくださるのですか?ミミちゃんを」

主人「いや・・ちょっと相談します」
私 「明日、ミミちゃんは帰ってきますので、その時にもう一度」

おじいさんが帰ってから主人は猛反対!
主人はミミちゃんが可愛くってしょうがない・・・しかし気持ちはわかるが説得をする。
「今は白猫軍団が騒がしいし、きっといじめられる。それより一人っ子でいっぱい可愛がってくださるところで家猫になれるなら、その方がミミちゃんは幸せだと思う・・・」


ミミちゃんはおじいさんの家に行くことになりました。
おじいさんは独り暮らし。
俗に言う、独身男、その上年配ときている。

おじいさんの家の中までミミちゃんを連れて入る・・まぁ・・なんと几帳面な・・
独身男とは思えぬ、見事に整頓されたお部屋である。
私にはこれがすごく不安になるが・・・・

「あの〜猫ってテーブルにあがったりしますよ・・」

「そうなんじゃ・・そんなことするのか・・・」

「大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫じゃろ・・」

「もし、大変だと思ったら電話くださいね。いつでも迎えにきますから」

不安がよぎったまま、ミミちゃんを置いて帰る。が・・・一時間もしないうちに電話が・・

ああぁ〜やはりだめか・・

「あのなぁ〜、ミミのお父さんじゃけど」

「えっミミのお父さん(笑)どうしたのですか?

「ミミに首輪を買いたいんじゃけど、何色がええじゃろ」

へなへな・・・・首輪の色・・・・



ミミちゃんは神経質なおじいさんを神経質でないおじいさんに変えてしまう魔力がありました。


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毎日、ミミちゃんのお父さんはミミちゃんの自慢話にやってきます。

「ほんでよ〜ミミは賢いんじゃでーわしが帰るの遅いときは電気をつけてまってるんじゃ」

「えっ、紐にじゃれただけでしょ」

「いやいや、わしも始めはそうは思ったんじゃが、わしが家にいる時も日がくれだすと電気をつけるのを目撃したんじゃ」

うん、ミミちゃんならするかもしれない。



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「ほんでよ〜わしが風呂に入っていると、あまり鳴くから扉をあけたら、湯船に飛び込んできたんじゃ〜ほら、時々は風呂にいれてやるんじゃ」

「ほんでよ〜ミミがよ、赤ちゃんの猫をくわえて帰ってきたんじゃ・・・
 自分のご飯を食べさしとるで・・だから、今はその赤ちゃん猫も一緒に居るで」

時々、ミミちゃんはおじいさんの車の横に大人しく乗り、ドライブもしている。

そして私に会いにも来てくれる。


あれから9年かな?

ミミちゃんは、住宅のアイドルです。

住民の方も皆さんがミミちゃんは賢い!可愛い!

病気もせず、おじいさんの愛を一身に受けて、今も幸せに過ごしています。



これでミミちゃんの物語は終わります。
ラベル:野良猫
posted by ムクムク at 20:42| Comment(11) | TrackBack(0) | 野良猫ミミちゃん物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月06日

野良猫ミミちゃん物語 続き

DSCN0185.jpg

姿をみせなくなって8ヶ月、紅葉が盛りのある日。

空耳なのか?遠くでミミちゃんの鳴き声がきこえる様な気がする?

駐車場の奥の山際から、小柄な猫がこちらに向ってみゃぁ〜みゃぁ〜と泣きながら走ってくるのがみえる。
どことなくミミちゃんの声に似ている?しかし、ミミちゃんよりは小さいなぁ〜

店から外にでて

「ミミちゃん?ミミちゃん〜」
とにかく名前を呼んでみる・・・・と・・嬉しそうに駆け寄ってくるのです。

「えっ、ミミちゃん?・・・ミミちゃんなんだ・・」

それは8ヶ月ぶりに帰ってきたミミちゃんだったのです。

なにがあったのか、どんなことがあったのか・・話せることはできないから分からないが、かなり痩せた、仔猫のように小さくなったミミちゃんだったのです。

どんな事情があって、かえってこれなかったのかは想像するしかありません。

考えられる、一番の事は止まっている車に入り込み(暖をとるため)そのまま遠いところまで行ってしまった・・・??かもしれない。
などなど考えてはみました。

こんなに痩せて・・・それでもここに帰ってきたミミちゃん。

その間にまた、仔猫を産んだのでしょうね・・おっぱいは張っていました。

仔猫の事を思うと、すぐにミミちゃんをどうのこうのするわけにはいきません。

お腹がいっぱいになったミミちゃんは、みゃぁーーーと鳴き、私の顔をみあげます。
この鳴き方は昔からの合図なのです。
「わたしは帰るから、向こうまで見送って」
ミミちゃんは帰る時にはこの鳴き方で合図します。

ミミちゃんと並んで駐車場の外れにある横断歩道まで見送ります。
国道を渡るのです。
私はミミちゃんを抱っこして、国道を渡ります。
渡った先の歩道にミミちゃんを下ろし、
「赤ちゃんが成長したら、きっと考えるからね。それまで頑張るのよ」
じ〜〜っとその言葉を聴いているようにみえるミミちゃんです。

やってくるときは、山伝いで国道を渡らないでくるのですが、帰る時は国道を渡る・・って言うか
抱っこして渡ってください!と言われてるようなきがする。

国道の端でわたしが抱っこするのを待っているのです。

一度、こっそり何処にかえるのか後をつけてみたことがあります。

国道の歩道側面の下は公園のようになっているのですが、その車も通らない草の中を何度も何度も
注意深く後ろを振り返りながら・・・私は物陰に隠れながら、しかし、見事にまかれてしまいました。


そろそろ、ミミちゃんの子育ては終わりに近づいているのかな?
どんな子たちかな?
無事にそだったのかな?

そんな事を考えている矢先

遠くのほうでミミちゃんの異様な、大きな鳴き声がこちらに近づいてきます。
??
どうした?
ミミちゃん、どうした?そんな鳴き方をして?

足元にからみつくように、顔をみあげて鳴き続けます。
なにか非常事態、鳴き方が尋常ではありません。

そのうちに転げまわるように鳴きます。

抱っこしようとするが、嫌がります。

怪我でも?
背中、足。お腹・・・なんともないで・・・いえ、局所から出血!

あわてて、主人の携帯に

「ミミちゃんが大変!直ぐにきて!!」

主人がつくまでに、店を閉め張り紙を

「本日、勝手ながらお休みとさせていただきます」

ばたばたしている間にミミちゃんは居ない。

えっ・・・・

「ミミちゃ〜ん」

大声で名前を呼ぶ。

山の斜面からミミちゃんの鳴き声が

痛いのか、苦しいのか、鳴き声が左右に移動する。

主人の車が到着!

主人はミミちゃん、ミミちゃんと名前を呼びながら山の斜面の木々をかきわけ登っていきました。



このお話はまた、後日に続きます。

(安心してください、けっして悲しい話しでありませんよ〜)
ラベル:野良猫
posted by ムクムク at 22:29| Comment(9) | TrackBack(0) | 野良猫ミミちゃん物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

野良猫ミミちゃん物語

今日は野良猫ミミちゃんのお話です


DSCN0188.jpg

ミミちゃんと初めて出会ったのは、広島にやってきて、お店をだしたすぐの頃です。

山に繋がる斜面にこちらをみている猫の目と目が合いました。
思わず、かわいい〜〜!

「おいで・・」

おいでと呼んでくるわけはないのですが、毎日その斜面に来てはこちらを見ている・・・
カリカリや猫缶をお皿に入れて置いておくと、そろ〜りと食べにくるようになる。

急速に距離は近づき、可愛い声でみゃぁ〜と甘えるようになり、じっくりみると赤ちゃんを育てているのか、おっぱいは張っている。

ある日、4匹の仔猫を連れて日向ぼっこをしていた!
大きな石の上に乗って遊ぶ仔猫たちをいとおしそうに見ている・・・・

しばらくすると、全員を連れて帰って行く?
どこに帰るのかしら?

そんな疑問の中、毎日、仔猫たちとやってくる。

このころ

店の周りには多くの野良猫がうろうろしていました。

それぞれに名前をつけていました。

凶暴でいじめっこの「悪太郎」
チッチにどことなく似た茶虎の「もどき」
鼻の下にヒゲがあるようにみえる「マリオ」

そしてミミちゃん。

野良猫には餌を与えないで!って話しはここでは無視です(笑)

それぞれは、ニアミスをしないように餌を食べにやってきます。


ある日

ミミちゃんが仔猫を連れてやってきている時に、悪太郎がのしのし!!

ミミちゃん、親子が危ない!

悪太郎はどんどん近づいていきます。

「あくちゃん・・・ミミちゃん逃げなさいよ〜」

なんと、

なんと悪太郎は大きな石の上に乗っかると自分の尻尾を右左しだしました。
仔猫たちはその尻尾にしがみついたり、噛んだり大暴れ。

悪太郎はと言うと

涼しい顔で居眠っています。

「へぇ〜〜悪太郎・・いいとこあるやん」

悪太郎って名前・・・わるかったよね、と反省はしましたが、やはり彼は悪太郎でした(笑)

もどきと遭遇すると、もどきをとことん追い詰め、もどきの悲鳴がきこえます(山の中で)

ある日、悪太郎、ミミちゃん、もどきが遭遇したとき、もどきを追い詰めようとうなり声をあげて
突進した悪太郎の後をミミちゃんが追いかけ、悪太郎に強烈な猫パンチ!!

悪太郎はシュン。

悪太郎は女、子供には弱い、心優しい猫だったのです。


こんな楽しい野良たちの姿を笑いながらみていました。

保護しないのか?

その時は考えていませんでした。

これで充分に幸せそうだったからです。

悪太郎は半径2キロを徘徊しているようで、ノミトリの首輪をある日してもらっていました(笑)
きっと、どこかでは別の名前で呼ばれているのでしょうね。

だいたい決まった時間にあらわれ、低く、かすれた声でウギャ〜と吠えぐる〜と周りを偵察して
帰ります。カリカリを食べにくるわけではなさそうです。
近くのスーパーでみかけた事もあります。

スーパーの方に尋ねてみると、かなりの縄張りをもっているらしく、そして色んな人が餌をあげているようです。
貫禄のある、ずんぐりした茶虎ぽい猫です。

茶虎ぽいって・・・よごれて毛はバシバシ、グレーぽいけど、やはり茶?

そんな中にひと際、美しいミミちゃんはマドンナ的存在なのでしょうね。

平和?な日々が続いた・・・・それが・・・雪が降った日を境にミミちゃんの姿が見えなくなりました。

今日はくるか?

ミミちゃんが帰る道をたどり、どこかに閉じ込められているのかしら?なにがあったのかしら?

桜の花が満開になって、雑草が猫の姿を隠す頃になってもミミちゃんは現れません。

不安は

コップの中からあふれ出し、ふき取っても、ふき取っても・・・・


こんなんことなら

保護するべきだった。

後悔

後悔


後悔

そして

カエデが色をつけ、周りは赤くそまってきているのに・・・・



このお話はまた、後日に続きます


ラベル:野良猫
posted by ムクムク at 10:02| Comment(6) | TrackBack(0) | 野良猫ミミちゃん物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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