2009年06月16日

空飛ぶ青い猫 二話 (アルプス編)4  

おとうさん1.jpg


そのころ、おとうさんとおかあさんは途方にくれていました。
ティエタちゃんが居なくなったのに気がついてから、探せる所は探しつくしました。
白夜の春ですからいきなり真っ暗になることがないので、探すのには適してはいるのですが・・・
ティエタちゃんの大好きな散歩コースから今までいった事のない場所までも探し続けました。
おとうさんは放心状態なんです。
声を限りに呼んでみてもなんの返事も帰ってこないのです。
おかあさんは今にも泣きだしそうです。
「ティエタちゃん、怒らないから帰っておいで」
おとうさんは優しく呼びかけてみたり、
「こら〜!ティエタ〜早く帰ってこないと家に入れないど〜!」
そんな二人の気持ちはティエタちゃんに届いているのでしょうか。



みずうみ1.jpg


ティエタちゃんを乗せた切株はどんどん川を下り、湖まで流されてしまいました。
もうどうして帰ったら良いのかティエタちゃんにはわかりません。
「ああぁ〜わたしはお魚になっちゃうのね・・お魚になったティエタをおとうさんは見つけられるかな〜」
あきらめと不安で涙がポロポロこぼれます。
「どこが岸かも分からないの・・もうティエタちゃんはお魚になりますよ〜」
その時黄色のハートがピカッと光るとティエタちゃんの頭からはなれ、ふわ〜っと浮かびました。
どうした事でしょう、ティエタちゃんは急に強気になりだしました。
「わたしは女王ティエタちゃんですよ〜だ!こんな事えは負けなもんね」
「お魚さん、残念ですが、お仲間にはなれませんよ〜」
テイエタちゃんは切株に腹ばいになると自分の手をオールがわりにして漕ぎだしました。
黄色いハートは進む方向を教えてくれます。
ティエタちゃんの手は水にぬれ、身体も水しぶきを受け濡れています。
小さな手は冷たくなって来ました。
寒さが襲って来ます。そして「お腹がすいの・・・・」
ティエタちゃんの瞳からは涙がまた零れだしました。
でも、今日のティエタちゃんはちょっと違います。
諦めません。
「おとうさん、もうすぐ帰るからね・」
一生懸命に手で水をかきつづけます。
もう、ティエタちゃんの手は冷たくって動きません。
それでも・・・・。
黄色いハートがいきなり空に向かって飛びあがっていきました。
「ああ〜黄色いハートさん、私を置いていっちゃうの?」


   つづく
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 23:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うえーん もうどきどきどきどきです
ムクムクさん、どこからこんなストーリーを考え付くんですかー?
明日から出張なのですが、できるだけ、友人宅から拝見しますね
続きが気になって、気になって^^;
Posted by tieta4u at 2009年06月17日 04:45
そうですよ。気になって・・

今日のは思わず涙出そうに・・
Posted by シロち at 2009年06月17日 07:24
  ☆  tieta4uさん


明日から出張なんですか?
これからティエタちゃんは・・・
色々な目にあわせちゃってごめんなせいっておとうさんに謝っておいてくださいね。


  ☆  シロちさん


わたしも涙が出そうでしたよ??
もう少しで完結しますので最後までお付き合いしてくださいね。
Posted by ムクムク at 2009年06月17日 23:16
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