2009年10月21日

チッチの赤い首輪(絵本) 最終回

チッチちゃん.jpg

おまえは病院から帰った後、食事をする事もなく部屋のすみにいきたがる。目はキラキラひかり閉じて眠ることができない。
目を閉じる力が無くなってしまったのか・・・。
軽くなったおまえを抱っこして庭に出る。
もう自分の力で歩く事もできないおまえと私は夕日が沈むまで庭にたたずむ。おまえと出会っておまえと過ごした日々が私の中で大きな波のように寄せてくる。
私を見るおまえの瞳はなにを思うのだろうか。

そしてその夜、私はお別れが来た事がわったのです。なぜだか分かってしまったのです。おまえを愛してくれた人に来てもらいお別れをしてもらった。
「チッチ」って声をかけると、おまえは尻尾をとんとんと動かし挨拶をしてくれた。
目を開いたまま少し体を動かし移動する。抱っこされるのが嫌みたいに体をすみに移動するのだ。
「チッチ・・」
おまえはもう尻尾で挨拶をする事もしなくなる。

七月の夜は肌寒く私には冬のように寒く感じた。
おまえのエネルギーはどんどん消えていきそうになる。
おまえをバスタオルに包んで抱っこして座り続ける。その間もおまえは瞳を閉じようとはしないのだ。なにを見ているのか・・私が見えているのか・・おまえの気が小さくなって行くのがわかる。
「うにゃ〜〜ん」
おまえは大きな一声をあげ、大きく呼吸をする。

2004年7月14日午前3時15分 おまえは旅だった。

開いたままの目を閉じてあげる。おまえが最後に見たのはなんだったのだろうか。そのあとの私は立ち直れない悲しみと脱力感から抜け出せない日々が続いた。

おまえとの出会いが今の私があるのだ。おまえと出会わなかったら田舎暮らしもなかっただろう・・そして多くの仲間のニャンコやワンコを愛する事も無かったかも知れない。すべておまえが引き合わせてくれたのだと思っている。ありがとう・・って今は言える。


その後

白猫軍団はモノちゃんを苛め続け、モノちゃんは猫嫌いになり離れで生活をするようになる。おまえがいなくなりバランスが崩れみんなの優しさが壊れたのだ。
そして、シッポちゃんが何処かに消えてしまいました。
そのあと、台風の日に風ちゃんがやって来て、後に太郎が来る。
のんちゃんは白血病でお星様になってしまいました。
ユキちゃんが迷い込み、チャトーがやってきて、そして・・ポッポ母さんは乳がんで逝ってしまう。そのあとモッチちゃんが来るのだ。ルーンちゃんを保護して、春ちゃんがあらわれ、モコちゃんとロッシちゃんがやって来る。
おまえがいなくなってから・・・・
本当にいろんな事があった。

そしておまえを愛した主人も逝ってしまいました。
今ごろ、おまえは誰と話をしてるのかしら、花ちゃん、シッポちゃん、のんちゃん、ナッちゃん、ポッポちゃん、そしてお父さんとお話でもしてるのかしら・・

ありがとう  チッチちゃん


  おわり


最後の日.jpg

チッチ人形.jpg

チッチちゃんの人形
小さいころのチッチちゃんの人形ですよ。なかなか可愛く作れたって思っています。
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 23:42| Comment(6) | TrackBack(0) | チッチの赤い首輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする