2009年10月02日

チッチの赤い首輪(番外編)野ら犬、捨て犬

 花ちゃんが居なくなって、私の中で犬と向き合う事が多くなりました。
大阪に居た頃はあまり見かけなかった(見なかった)野ら犬や捨て犬を良く目にするようになる。花ちゃんのように、トボトボと歩いている悲しげな犬を目にする事が多い。
それらは、野犬だったり、捨てられた犬だったりする。

花ちゃんが私に引きあわそうとしているのかも知れない。
そんな中、すごく困った顔をした犬と出会う。
ハスキー犬のミックスらしい、大きな犬である。
首輪はしているが、家を探す風でもなく店の周りから離れない。
見た目にその犬は目つきが怖そうで、人間に対して信用してない顔をする。しかし、困った顔をしている。
お客さんが怖がるので、私はその子を裏にロープで繋ぎ、食べモノを与える。私自信、怖々で、首輪を掴むときはドキドキしたものでした。
この子は本当に困った顔で私を見るのです。
不安と人間不信の三角目で・・・尻尾は股の中に隠れて見えないぐらい下にさがってました。

なっちゃんA.jpg

↑の写真は保護してしばらくしてからの顔です。

花ちゃんの事もあるので、この子をここに置いておく事は出来ず、我が家に取り合えず連れてかえる。が、どうも、アカちゃんとは合わないようだ。
お互い唸り声を上げ今にも飛びかからんとしている。
私たちはほとほと困ってしまいました。困った顔の犬と困った顔の私たち。
最後の手段、仲良くしているあづらさんに頼むしかない!
このあづらさんはポッポちゃんの子供を一匹連れ帰ってくださった方で
動物に対して愛情たっぷりな方なんです。それに、私みたいなおばさんじゃなく若くて綺麗な人なんです。

条件付きでOKをしてもらう。
散歩は行きます。すべて面倒みます。だから、助けて・・・などなど。
結局、この子は二つの家族をいきなり持つことが出来たのです。
毎朝、主人は車であずらさんの家まで行って散歩をさせる。そしてまた、あずらさんが散歩をしてくれる。
愛情いっぱいに育てられました。
名前は「ナッツ」ココナッツの「ナッツ」、みんなでナッちゃん、ナッちゃんと呼ばれ、尻尾はドンドン上に上がってきました。

残念な事に、ナッちゃんもやはりフィラリアに感染していました。
年齢は分かりません。かなり、歳を重ねているだろう。そして子供も産んだ事はあるだろう・・
そして、この子も花ちゃんと同じように猟犬だったのでは?

人の話では、役にたたない猟犬を山に置いて帰る人がいるらしい。
そんな猟犬は山の中で野犬になって生きていき子もある。らしい

なっちゃん.jpg

クローバの花の冠を、あづらさんにつけてもらってご機嫌なナッちゃん


二つの家族に愛され、そして本当に可愛くなったナッちゃん。
顔は困った顔から幸せな顔に変わっていくのです。
あづらさんにも、私たちにもなくてはならない存在になって行きました。
予測はしていましたが・・・ナッちゃんはみんなに看取られ虹の橋を渡っていきました。
たぶん、ぜったい、幸せだったであろう3年と少しの日々。
亡骸は我が家のヒノキ林の隅に、花いっぱいにしてもらい葬られました。
みんなが泣きながら土をかぶせました。
花ちゃんと会ったらいいのになぁ〜って思いながら。

なっちゃんB.jpg

すっごく、いい顔してるナッちゃん


その悲しみが癒えない日々の中で、また、遭遇しました。
今度は、置き去りにされた犬です。
お腹が大きく、首にはこの間まで首輪をしていたらしい後がありじ〜っと米付き(精米機)のところで飼い主をまっているらしき犬。
誰の顔を見るのでは無く、ただひたすら飼い主が迎えに来るのを待っているような・・・。
近づいて餌をあげようとしても無視される。
朝が過ぎ、昼が過ぎ、夜になっても動きません。
次の朝も同じ場所にいる。時折、車が入ってくると首を上げ確認するように車を見る。白い軽自動車に反応する。立ち上がり近づくが、残念そうにまた元の場所に戻る。
そしてまた、夜が来る。
そして朝を迎える。
「あの子、まだ、居たわ・・夕べ遅くに車で通ったけど、首だけあげてまた寝たわ・・・それに、近くの人は保険所に電話するとか言ってるで」
あづらさんからの電話を受け、私はバイクでそこまで行く。
とにかく食べモノを食べささないと・・
どうした事か、この子はあづらさんから食事を受け取ったのだ。
二人はカンコーヒーを飲みながら、この犬を見ていた。
「どうする?どうしよう」
「とにかく、車に乗せるわ」
あずらさんの車になんとか犬を乗せ・・・・
知り合いで犬好きそうなところに電話をかける。
泣き落とし、脅迫?いろんな手段を使っても無理だった。
我が家には、そのころアカちゃん以外に2匹の犬が増えていた。
どの子も分けありの子です。
「あづらさん、これって、ナッちゃんがどうにかしたって言ってるんやで」
「なんぼなんでも、早すぎる、まだ、ナッちゃんが家にいてるわ。小屋もそのままやし、切り替えできん、ナッちゃんが可愛そうや」
そんな事を云いながら車の中でこのお腹の大きな犬をみつめる。
「きっと、ナッちゃんが引き合わせたんやわ、私が連れてかる、こうなるようにナッちゃんが決めたんだと思う」
さすが、女の子、決断が速い!
私たちはこの子の首輪、リードなどを用意する。
可愛そうだが、病院でお腹の赤ちゃんは始末してもらいました。
そして、この子は「ココ」ちゃんと名づけられました。
ココナッツのココです。
ココちゃんはまだまだ若いようです。

今は元気、元気であづらさん家族になり幸せ絶頂です。


kokotyann.jpg

真っ黒でちっちゃい身体で甘えん坊さんですよ


それから・・・・我が家でひきとったルーンちゃんと出会います。
かなりの老犬・・耳の遠い、目も見えにくい、むだ吠えをする。徘徊するルーンちゃんなんですが今は我が家で好き勝手しながら元気ですよ。


ルーン.jpg



このような捨てられた犬と接しながら
人間(捨てる人)に腹を立てる。そして思う、どうか、こんな子が居なくなるようにって!
私の知らないところで、保護され幸せになってくれる子、そして人を恨んでこの世を去っていく子。

花ちゃんと出会って、良かったって 
今、思います。
花ちゃんが教えてくれたのでしょうね。
それに・・餌やりはダメだという制度が出来たり、野らでは生きていくことが難し時代になってしまいました。

私はそれでも、こっそり餌をやってしまいます。
今日だべた分、一日は長く生きてくれる・・・そして誰かと出会って、幸せになってくれるかも・・・そう信じて。
ラベル: 捨て犬 野ら犬
posted by ムクムク at 12:51| Comment(7) | TrackBack(0) | チッチの赤い首輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする