2009年08月31日

空飛ぶ青い猫 五話(夢編)8 9

はしゃいで.jpg

今日でみんなとお別れなのです。
でも、さんにんは思いっきりはじけています。
もう三人で遊ぶ事もないでしょう、そう思うと悲しんでなんかいられません。
良い思い出を作るために、これでもかって感じのはしゃぎぶりなんです。
あまりの賑やかさにママは気になって部屋を覗いてみました。
本当にみんな仲良くはじけています。
「あらら・・なにがそんなに楽しいのかしら?サスケちゃん、新しいベッドを用意してますからね〜ちゃんとそこで寝んねするのよ〜みんなも
いいかげんにして寝んねしなさいよ〜」
マアの声は聞こえてはいるのですが、みんなは聞こえにふりをしました。
サスケちゃんはママの顔を振りかえってみました。
「聞こえているなら返事は〜もう〜はしゃぎすぎなんだから・・ママは先に寝ますよ。早く寝んねしなさいよ〜」
ママは嬉しくってしょうがありません。
こんなに楽しそうな子たちをみる事が出来て。
ママが部屋から出て行くと、急にサスケちゃんのテンションは下がってしまいました。
涙が不覚にも零れてしまったのです。
もう、限界です。はしゃいで自分を誤魔化していたのがポロポロと崩れてしまったのです。
みかんちゃんの瞳は涙が溢れて今にも零れそうです。
こてつちゃんはぐっと我慢をしています。
「ママがさ〜サスケちゃんのベッドをね、新しいのを用意したのだって・・」
「しょうがないのよ、もうサスケちゃんは行ってしまうのだから・・
ママ、泣くよね。ベッドに一度も寝んねしないで行っちゃうんだよね」
みかんちゃんは涙をこらえる事は出来ません。
二度もサスケちゃんとの別れをしないといけないのですから。



虹色.jpg


そんなさんにんのところに、キッキちゃんとヤーダ君がやって来ました。
ヤーダ君はぎりぎり間に合ったようです。
「サスケちゃん、そしてみかんちゃん、こてつちゃん、大切な話があるの、よ〜くきいてね」
「これはヤーダ君がアルプスから持って来てくれた虹色のハートなの、今からこの家を、この虹色のハートで染めてしまうの」
「どうして・・染めちゃうの?私やサスケちゃん、こてつちゃんも染まっちゃうのでっすか」
「いいえ、あなたたちは染まらないところに移動してもらうわ、そしてお家が虹色に染まったら、サスケちゃんは私たちと一緒にここから消えて行きます。サスケちゃん、分かってくれるわね」
「うん、楽しかったよ、幸せだったよ〜あとはママの事が気になるだけだよ」
「大丈夫だよ、キッキちゃんはママが泣いたりしないようにちゃんとやってくれるからね。安心していいよ」
「ありがとう、ぼくの我儘をきいてくれて」
「お礼は後よ。じゃ〜そろそろ始めましょうか・・時間がないから」
ヤーダ君はみんなをお家の外に連れ出しました。
「ヤ〜ダ〜君〜始めるよ〜」
キッキちゃんの声が聞こえると同時にママのお家が虹色に染まり出しました。
そして虹色は光輝くと小さくなり、す〜っと色が消えてゆきました。


  つづく
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 23:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする