2009年08月28日

空飛ぶ青い猫 五話(夢編)6 7

あるぷす.jpg

アルプスの山を望みながらヤーダ君は日本に向かった帰っているところです。
アルプスに居る、キッキちゃんのおじいさんから虹色のハートを預かって帰る途中なんです。
もう一日と半分が過ぎてしまいました。
大急ぎで帰らなくてはならないのです。
アルプスの山々にはもう秋の気配がしています。
ヤーダ君が受ける風は冷たくなってきています。
「ああぁ〜秋なんだ!ここはもう秋がきているのだな〜」
日本を出た時は照りつける太陽とセミの鳴き声に見送られたのに、さわやかな風がアルプスを駈けています。
「たぶん、この辺だろうなあ〜キッキちゃんが友達になったって言う、
お転婆姫のテイエタちゃん(二話 アルプス編)が住んでいるのは・・・ぼくも会ってみたかったなぁ〜」
そうなんですね。
この山の麓にはあのティエテちゃんが今日もお父さんとお母さんを下僕として元気に生活している所なんです。

そんなことを考えながらヤーダ君はアルプスの山を越えて、日本で待つキッキちゃんのところまでと急いでいます。



窓.jpg


もう二日目の夜がやって来ました。
サスケちゃんは思う存分、ママやおとんに甘えました。
みかんちゃんやこてつちゃんとも遊びました。
もう明日は帰らないといけないのです。
三人は窓から星を眺めながら明日はお別れなのだとそれぞれも思いを内に秘めています。
そんなとき、キッキちゃんが窓の外にある木の枝に降りてきたのです。
「サスケちゃん、楽しんだ?」
「あ〜!キッキちゃん、ぼく幸せだったよ、みんなに会えて、ママにも抱っこしてもらったし」
「良かったね。明日はお別れなのね・・」
「うん、ありがとう!これでもう本当に世界一の幸せ猫になれたよ」
「そうだよね、あとはママがサスケちゃんがいきなり来て、そして消えてしまった事のショックを和らげる事がサスケちゃんの希望だったよね〜」
「あの〜ぼく、こてつって言うのですが・・じゃー、じゃーサスケお兄ちゃんが帰らないでここに居ればいいですよね」
「こてつちゃん、これは決まり事なの、決まり事を破ると、今度は誰も帰ってこれなくなるのよ。それにね、もしサスケちゃんが帰るの嫌だって言ったらね、みかんちゃんかこてつちゃんが変わりに帰らないとダメなんですよ。みんなの為にもこの決まり事は守らないと・・・」
「そうなんだよ。だから、今回ぼくも帰ってこれたのだよ〜今度はぼくの姿ではないサスケが帰って来て、みんな事の見にくるよ」
「そんなんですか・・・・」
サスケちゃん、偉いね。
あと一日となってしまったけど、思う存分楽しんでね。


  つづく
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 11:56| Comment(6) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする