2009年08月21日

空飛ぶ青い猫 五話(夢編) 3  4

会えた.jpg


「そこにいるのは・・・サ  ス  ケ・・ちゃん?」
ママはお出かけから帰ってくると、玄関に一匹の猫がちょこんと座っているのです。
「まさか・・でも・・サスケちゃんよね・・あなたは誰?」
もう、ママの頭の中はパニックです。
「おいで・・抱っこしてあげよね」
その猫はオズオズとママの前までやってきました。
ママがその子を抱き上げました。
「じゃーお家にある位牌は誰のなの?・・・あなたは誰なの」
分けのわからない言葉を発しながらぎゅっと抱きしめました。
「ああぁ〜やっぱりサスケちゃんだ」

サスケちゃんはママに抱っこされうっとりしてます。
「ああーママの匂いだ。ぼくは帰ってきたのだ・・」
ママはサスケちゃんを抱っこしながら独り言をいいながらお家の中に入っていきました。
携帯電話を片手に、どこやら電話を始めました。
「おとん、サスケちゃんが帰ってきたよ〜」

「だから〜帰ってきたのよ・・・・うん・・ほんとだから」

「だから、ほんとなんだから、もう〜分かってないよね〜うん、うん
分かった、今写真をとって送るから・・うん・・そうじゃなくって、他人の空似だって・・・違います!」

ママはあわててサスケちゃんの写真をメールでおくりました。

しかし、ママは少し冷静になって・・考えました。
こんな事が有るわけないのだ、おとんの言う通り他人の空似なんだろう
しかし、この柄は、この鳴き声、この匂い、サスケちゃんそのものなんです。
「まあ〜いいか〜どちらにしても今抱っこしている子がいるのだもん。
サスケちゃんのそっくりさんでもいいわ。サスケちゃんの変わりに来てくれたのだものね」
サスケちゃんはそんな楽観的なママの事が大好きなのです。
「じゃ〜あなたの名前は・・サスケジュニアよ、いい名前でしょう、ここにず〜っと居ていいのよ。」
元気な時のサスケちゃんそのもの、辛く苦しかった表情のサスケちゃんじゃなく、やんちゃな元気な時のサスケちゃんがママの胸に抱かれていました。



そうだん.jpg


そのころ、キッキちゃんはヤーダ君と一緒にカタツムリのタケさんのところにいました。
セミしぐれの中、太陽はひまわりの花と競っています。
そんな中、深刻な顔をしたキッキちゃんはいました。

「うん、事情はわかったで〜、ようするにやな〜そのサスケゆう子のママが喜んでいるのに、また悲しい目に会うのをどうにかしたいんやろ」
タケさんはそう言いながらキッキちゃんの顔を覗きこみました。
「そうなんです。キッキちゃんに相談されたんですが・・こういう事はタケさんに相談するのが良いような・・それで・・」
ヤーダ君も困り顔でタケさんとキッキちゃんを代わる代わる見ました。
「たとえば・・ママの記憶を三日たったら消してしまうとか・・考えたのですが、それではサスケちゃんの気持ちが・・」
「せやな〜そんなんしたらサスケちゃんがわざわざ姿を変えずに帰ってきた意味がないわな〜」
「そうなんです・・だから・・なにか良い方法がないかと」
「あるで〜ええ方法が」
タケさんはその方法について話てくれました。
「そのためにはな〜ハートがたらんわ。アルプスのじいさんのところにある虹色なハートがいるんや、キッキちゃん、ひとっ走りしてくるか?
ヤーダ君でもええけど」
「ぼくが行って来ます、キッキちゃんはもし、ぼくが遅れた時の場合のためにサスケちゃんの近くにいて下さい」
「ありがとう・・そうするわ、もし三日までに帰ってこない場合はママの記憶を消すか、だまってサスケちゃんが消えるか・・考えてみます」
「ほな、急ぎや〜ぼくはもう帰るで〜夏はかなんのや、暑いのはかなんからなぁ、それにしても・・あんたら、ぼくが衣変えしたのに気いつけへんかったなぁ〜そんなんじゃ〜あかんで〜もっと注意深く生きないとな」
タケさんは笑いながらひまわりに花の中に消えて行きました。

  

  つづく
ラベル:イラスト 絵本
posted by ムクムク at 23:06| Comment(5) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。