2009年08月19日

空飛ぶ青い猫 五話(夢編)1 2

サスケちゃん@.jpg

今日もキッキちゃんは、空飛ぶ風船の木で真夏の空をとんでいます。
眩しい太陽がキッキちゃんを襲ってきます。
この間まで雨の日が多かったので、この太陽はキッキちゃんにとって懐かしいような気がします。
雨の間、空飛ぶ風船の木で空を飛んでいなかったのです。

暑いけれど夏の真っ盛りの空に飛び立って町並みを眺めて見るのは久しぶりの事なので、襲ってくる太陽もまた気持ちの良いものなのです。

「あれ〜、どうしたのかしら・・」
キッチちゃんは大きな木の下でなにやら思案顔の子を見つけました。
どう見ても、日陰で休んでいるようじゃないのです。
どこか調子が悪いのか、暑さにまいっているのかも知れません。
キッキちゃんは心配になって降りてみる事にしました。



どうしたの1.jpg


大きな木は涼しい日陰を与えてくれています。
少しだけ太陽が襲ってくるのを遮る事が出来そうです。
「ねぇ〜どうしたの?どこか調子が悪いのかしら・・」
「・・・う・・・べつに・・・」
「べつに・・って言ったって・・良さそうには見えないわよ・・」
「ほっておいてください・・ボクが・・考えが足らなかっただけ・・
なんですから」
キッキちゃんの心配をよそに、なにも話したがらないのです。
「じゃ〜ほっておこうかな?」
そう言ってキッキちゃんは立ち上がり「でも・・さ〜言ってみると案外いい方法が見つかるものよね」そう言いながらゆっくりと歩きだしました。
「あの〜いい方法・・見つかるかな〜」
「そりゃ〜教えてくれなきゃみつからないわよ〜」
「そうだよね・・あのね・・・ぼくね・」
キッキちゃんはだまって頷きました。
「ぼくね、虹の橋からやって来たんだ。三日間だけこの世界に帰れたの、誰でも、いい子にしていると三日間だけ帰れるんだよ。
ただね、自分の姿じゃなく他の猫の姿でね・・・どうしてかって・
・だって自分の姿で帰るとお家の人が喜んで・・びっくりして・・そして三日たったら消えちゃうのですよ・・また悲しい目に会わす事になるでしょう・・だから・・・ね・・ちがう姿で帰って大好きな人を見て安心して帰るの・・」
「そうなの〜じゃーあなたもこっそり見て帰るのね」
「うう〜ん、ぼくは自分の姿で帰りたいって言って無理をいって・・」
「はは〜ん、なるほどね・・帰りたいけど・・お家の人を喜ばして・・そして又、消えちゃう事に」
「そうなんです・・また・・ママを悲しませる事を思うと・・帰れない・・でも、会いたいの」
「分かったわ、大丈夫・・なんとかするわ、だから、帰っていいよ!」
「えっ、ほんとうに!・・でも、ママを悲しませないで・・」
「だから、まかせて!時間がないよ〜行っておいで

虹の橋からいつも誰かが三日間だけ帰ってきているのです。
知らない猫が貴方をじ〜っと見ていたら、ちょっと見かけて仲良くなったのに居なくなった猫がいたら・・きっと、貴方に会いにきた子なのですよ。


    つづく
posted by ムクムク at 17:35| Comment(9) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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