2009年07月13日

空飛ぶ青い猫 四話(田園編) 3

ボクちゃん.jpg


キッキちゃんはボクちゃんの後を追いかけて公園のすみまで行くと
ボクちゃんはポツンとひとりぼっちでいました。
「どうしたの、淋しくなったかな?」
「ううん、ぜんぜんですよ、ボクは淋しくなんかないもんでしゅ」
「そうよね、大丈夫だよね。でもね、もし淋しくなったら困るからね、このピンクのハートの首輪をあげるね。これを付けているとね、幸せになれるのよ」
「へ〜、そうなんでしゅ?ボクにくれるんでしゅ?」
「似合っているわ!それからね、お名前はボクちゃんでは可笑しいからね、私が可愛い名前を付けてあげようね」
「ボクはボクちゃんではだめなんでしゅか?」
「ボクちゃんってのは男の子全部がボクちゃんなの、だから君だと分かる名前を付けようね」
「そっか〜ボクちゃんはボクの名前じゃないのでしゅか〜」
「そうよ、これからはシロちゃんって事にしまようね。でもこれも仮の名前だよ、新しいお母さんが付けてくれるかも知れないしね」
「うう〜むつかしいのでしゅ」

ボクちゃんはシロちゃんと言う名前をキッキちゃんに着けてもらいました。
「今晩はどこで寝るの」
「ボクね、いいところ知ってるの、あのね、あの建物の中ね、箱が沢山あってね、だから安心なの」
シロちゃんが教えてくれた場所は大きな倉庫です。
確かにあそこなら雨がふっても大丈夫そうです。
「シロちゃん、ひとり大丈夫?」
「うん、何回も行ったことがあるもん」
シロちゃんは自慢そうに言いました。
「じゃ、明日の朝に様子を見にくるから、ちゃんと寝んねするのよ」
「うん、今からあそこに行きましゅ」
キッキちゃんはシロちゃんの後ろ姿を見送りました。
まさか、シロちゃんが消えてしまうとは思わなかったのです。


  つづく
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 01:02| Comment(6) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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