2009年06月05日

空飛ぶ青い猫  一話 (4)

保護1.jpg

足音が遠のきそうになりました。
「ピンクのハートさん、子猫の中に入って!」
キッチちゃんはピンクのハートが子猫のなかに入るのを見て安心しました。
これなら大丈夫なのです。子猫が幸せになれないのならピンクのハートは中に入る事は出来ないのです。
今、遠ざかろうとしている人が子猫を助ける事が出来るのかもしれないのです。
このチャンスを逃してはダメなんです。
キッキちゃんは追いかけて行き、とっても可愛い声で「みやぁぁ〜ん」
と鳴き、子猫のいる方にもどってまた愛らしい声で「みやぁぁ〜ん」
と大声で鳴きました。
その声に振り向いたお姉さんは不思議そうにあたりを見渡しました。
「よ〜し、もう一声だわ」
キッキちゃんはそれこそ悲しそうにそして出来るだけ可愛く鳴き声をあげました。
「まぁ、こんな所に・・・あぁ〜可愛そうに・・」
子猫をお姉さんは抱き上げてくれたのです。
「大変!この子、熱があるようだし・・ねぇ、お目めを開けてごらん」
お姉さんの腕の中で子猫は眠りつづけています。
「どうしよう・・ほんと、どうしよう・・困ったなぁ〜」
キッキちゃんは木の上でそれを見守っていますが、気が気ではないのです。
「どうか子猫ちゃんにあったかいベッドとあったかい飲み物を与えてください・・そして・・」
お姉さんの腕の中で子猫の胸のハートがうっすらと光ました。
キッキちゃんは「やった〜」って思わず声に出てしまいそうでした。
「とにかく連れて帰るしかないか〜うちのなニャンコが怒るだろうけど、ここには置いて置けないし・・」
お姉さんは子猫を優しく抱きよせてくれました。

    つづく
ラベル: 絵本 イラスト
posted by ムクムク at 23:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 空飛ぶ青い猫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする